はじめに
こんにちは/こんばんは。心にいつも主呼対同形、みっとんです。突然ですが、皆さまは「基本情報技術者試験」という資格をご存じでしょうか。
この資格は運営団体の公式ページによると「ITエンジニアの登竜門」に位置付けられ、「ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者」が対象者像だそうです。見るからに、コンピュータと人間の織りなす複雑怪奇な構造から逃げ続けてきた私のような人間には、到底手の届かなそうな資格です。
しかし、何を血迷ったか今回私はこの試験を受けてきました。しかもノー勉で。
自己紹介
ただ「コンピュータと人間の織りなす複雑怪奇な構造から逃げ続けてきた」と自称するだけでは、私のIT経験について客観的な情報を提供することはできないので、簡単な自己紹介をします。
私は博士課程に所属する学生で、数理論理学を専攻しています。21世紀もその四分の一を終えようという今日では、数学を専攻することは、ほとんど必然的にTeXという組版システムと向き合う必要性を含意します。ここで真面目に向き合っていればもう少しコンピュータと和解できていたのかもしれませんが、幸か不幸かこの世にはOverleafというあまりにも偉大なオンラインサービスが存在するため、TeXと真面目に向き合うことを回避し続けることができています。
さて、TeXと真面目に向き合わなくても、プログラミングだの最近流行りの機械学習だのと向き合うことでもコンピュータとの和解は実現できそうに思えますが、これらの行いも私はかなり意図的に回避してきました。……正確にはプログラミングの経験がまったくないというと嘘になり、Turing computable functionのクラスとpartial recursive functionのクラスが一致することなどを示したことがあります。あ、あと再帰下降構文解析とかいうアルゴリズムを教わるなどしたこともあります。
以上のような経歴を持つことからうかがえるように、私は、無限の対象のもつ理論的な構造はかなり得意とするものの、有限の対象に対する実践的な工夫はかなり不得手としています。
基本情報技術者試験を受けた理由
さて、ここまでこの記事を読んでくださった方々は「なんでこいつは基本情報技術者試験を受けようと思ったんだ」とお思いになったかもしれませんが、これには静山より低くアゾフ海より浅い理由があります。
ある日Discordで通話していたのですが、そこである人が基本情報技術者試験の過去問を眺めていました。それに茶々を入れていたら、なんとなくノー勉でも受かる気がしてきました。
先に貼ったサイトから何問か過去問を引用し、どうしてそんなことを思ってしまったかをお話しします。
英語話者のネーミングセンスを察することで解ける問題
これの正解はエですが、それはdeadlockという英単語の意味を考えると直観的です。
定義を推測して解く問題
これの正解もエですが、このアローダイアグラムとやらの読み方が推測しやすいので解きやすいですね。
与えられた定義に従って解く問題
これの答えもエですが、図の読み方が問題文にあるのでわかります。前のパターンより楽ですね。
既に私は「基本情報技術者試験は6割取れば受かる」という風の噂を得ていたので、あと、再帰下降構文解析を教えてくれたhsjoihsが煽りまくったので、こういう問題が6割以上であることを祈って受けることにしました。
結果発表
そんなわけで本日昼に基本情報技術者試験に受けてきました。結果は当日中にネットで確認できます。
結果がこちら
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ほんとに受かっちゃったよ